SPGアメックスの損益分岐点はどこ?【ポイントの使い方で変わります】
本記事は、このような悩みをかかえている方にオススメです
- SPGアメックスカードを申し込むか迷っている
- SPGアメックスカードのメリットに魅力を感じているが、年会費がネックとなっている
本記事の内容
- SPGアメックスカードの損益分岐点を徹底検証【こんな場合にあなたは得をします】
こんにちは!
マイル研究所(@mairukenkyuujyo)のまるのすけです。
SPGアメックスの損益分岐点について知りたいですか?
本記事では、SPGアメックスの損益分岐点について、ポイントの使い方から徹底検証します。
この記事を読めば、あなたはSPGアメックスカードを申し込むと得をするのかが、わかります。
1.SPGアメックスカードの損益分岐点はどこ?
SPGアメックスカードを申し込む際に気になるのは、「損益分岐点」かと思います。
例えば年会費無料のクレジットカードであれば、1円も利用しなくても、年会費がかかりませんので、保有していても何のデメリットもありません。
しかし、SPGアメックスカードは、年会費が31,000円+税かかるクレジットカードなので、事前に損益分岐点について考えておく必要があります。
そこで、本記事では、様々なパターンでSPGアメックスカードについて検証します。
本記事で、SPGアメックスカードの損益分岐点についての不安は、解消されます。
1−1.SPGアメックスカードの1年目のポイントを無料宿泊に利用する場合の損益分岐点
まず、SPGアメックスカードに入会する際、紹介プログラムを活用すると、入会特典が通常33,000ポイントのところ、39,000ポイントになります。
さらに、当サイトでは、最大で94,000ポイントも紹介していますが、今回は、一般的な39,000ポイントで検証することとします。
入会特典でもらえる39,000ポイントで、SPG/マリオットホテルに無料宿泊することができます。
39,000ポイントあれば、ホテルカテゴリー5のホテルに宿泊することができます。
日本国内のSPG/マリオットリワード参加ホテルのホテルカテゴリー5の一覧は、以下のとおりです。
- コートヤード新大阪ステーション
- コートヤード東京銀座ホテル
- コートヤード東京ステーション
- 富士マリオットホテル山中湖
- 伊豆マリオットホテル修善寺
- 軽井沢マリオットホテル
- 神戸ベイシェラトンホテル&タワーズ
- 琵琶湖マリオットホテル
- モクシー大阪本町
- モクシー東京錦糸町
- 名古屋マリオットアソシアホテル
- 南紀白浜マリオットホテル
- ルネッサンスリゾートナルト
- シェラトングランド広島ホテル
- シェラトングランデオーシャンリゾート
- シェラトン北海道キロロリゾート
- シェラトン都ホテル大阪
- キロロトリビュートポートフォリオホテル 北海道
- ウェスティンホテル淡路リゾート&コンファレンス
- ウェスティン都ホテル京都
- ウェスティンホテル大阪
- ウェスティンホテル仙台
- 横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズ
例えば、この中の横浜ベイシェラトン ホテル&タワーズに宿泊するとします。
SPG/マリオットリワードのポイント宿泊は、1年中いつでも利用することができますので、料金の高そうな2019年1月1日で検索してみると、結果は29,400円でした。
さらにここから税・サービス料が加算され、予約料金は34,927円となります。
ハイシーズンに、ポイント宿泊した場合、紹介入会特典のポイントで年会費の元をとれますので、損益分岐点は「0円」となります。
ただ、そんなハイシーズンになかなか使うのは難しいという方もおられると思います。
ローシーズン(オフピーク)である2019年6月3日に予約した場合も見てみます。
料金はグッと下がって、17,701円。
さらにここから税・サービス料が加算され、予約料金は21,029円となります。
繰り返しになりますが、SPGアメックスカードの年会費は31,000円+税ですので、
33,480円−21,029円=12,451円となり、ポイントでの宿泊だけでは、元をとることができません。
この12,451円の元を取るためには、いくらの利用をすれば良いか、計算してみます。
SPGアメックスカードで貯まるポイントの1ポイントあたりの価値は、1円を超えれば、効率良い使い方となりますので、1ポイント=1円で計算します。
SPGアメックスカードは、100円につき、3ポイント貯まりますので、
12,451円÷3円×100円=415,033円となり、1年間に415,033円以上利用すれば、SPGアメックスカードの年会費の元を取ることができます。
ひと月にすると、34,586円ですので、メインカードとしてご利用いただければ、カンタンに元を取ることができます。
1−2.SPGアメックスカードの1年目のポイントをマイルに交換する場合の損益分岐点
次に、1年目のポイントをマイルに交換する場合の損益分岐点を検証します。
SPGアメックスカードのポイントは、3ポイント=1マイルで交換することができ、39,000ポイントをマイルに交換すると13,000マイルが貯まります。
1マイルあたりの価値は、一般的に2円と言われていますので、1マイル=2円で計算すると、
13,000ポイント×2円=26,000円の価値があることになります。
繰り返しになりますが、SPGアメックスカードの年会費は31,000円+税ですので、
33,480円−26,000円=7,480円となり、マイルへの交換だけでは、元をとることができません。
この7,480円の元を取るためには、いくらの利用をすれば良いか、計算してみます。
SPGアメックスカードは、100円につき1マイルが貯まるカードです。
1マイル=2円ですので、7,480円÷2円×100円=374,000円となり、1年間に374,000円以上利用すれば、SPGアメックスカードの年会費の元を取ることができます。
ひと月にすると、31,166円ですので、メインカードとしてご利用いただければ、カンタンに元を取ることができます。
さらに、SPGアメックスカードのポイントをマイルに交換する際は、60,000ポイントまとめて交換すると、交換率がさらに上がります。
すぐに交換せず、60,000ポイント貯まるまでポイントを置いておけば、損益分岐点はもっと低くなります。
1−3.SPGアメックスカードの2年目以降の損益分岐点
では次に、2年目以降の損益分岐点について検証します。
2年目から大きく変わることは、継続特典として無料宿泊がもらえる点です。
無料宿泊特典は50,000ポイントまでのSPG/マリオットリワード参加ホテルに無料で宿泊することができ、この継続特典により、年会費の元は取れてしまいますので、2年目以降の損益分岐点は「0円」となります。
つまり、SPGアメックスカードの損益分岐点について検討する必要があるのは、1年目のみということになります。
2.SPGアメックスカードの損益分岐点を他のカードと比較
SPGアメックスカードそのものの損益分岐点は、上で説明したとおりです。
では、ほかのカードと比較した場合はどうなるのか、検証します。
2−1.SPGアメックスカードとANA VISA ワイドゴールドカードの損益分岐点比較
SPGアメックスカードとANA VISA ワイドゴールドカードの2枚を比較するのは、ANAマイルを貯めたい方のためです。
SPGアメックスカードのANAマイル還元率は最高1.25%、ANA VISA ワイドゴールドカードのANAマイル還元率は、最高1.648%です。
年間利用額から計算した、貯まるマイルからの収支表は、この表のとおりです。
(貯まるマイル数×2円−年会費)
利用額 | SPGアメックス | ANA VISA ワイドゴールド |
100万円 | -8,480円 | 6,220円 |
200万円 | 16,520円 | 22,700円 |
300万円 | 41,520円 | 39,180円 |
400万円 | 66,520円 | 55,660円 |
500万円 | 91,520円 | 72,140円 |
600万円 | 116,520円 | 88,620円 |
700万円 | 141,520円 | 105,100円 |
800万円 | 166,520円 | 121,580円 |
900万円 | 191,520円 | 138,060円 |
1,000万円 | 216,520円 | 154,540円 |
純粋にANAマイルを貯めるのであれば、ANA VISA ワイドゴールドカードの方がお得ということがわかります。
しかし、2年目以降は、SPGアメックスカードの年会費は無料宿泊特典によって、実質無料になりますので、SPGアメックスカードの方がお得になります。
利用額 | SPGアメックス (2年目以降) |
ANA VISA ワイドゴールド |
100万円 | 25,000円 | 6,220円 |
200万円 | 50,000円 | 22,700円 |
300万円 | 75,000円 | 39,180円 |
400万円 | 100,000円 | 55,660円 |
500万円 | 125,000円 | 72,140円 |
600万円 | 150,000円 | 88,620円 |
700万円 | 175,000円 | 105,100円 |
800万円 | 200,000円 | 121,580円 |
900万円 | 225,000円 | 138,060円 |
1,000万円 | 250,000円 | 154,540円 |
2−2.SPGアメックスカードとセゾンプラチナビジネスアメックスカードの損益分岐点比較
SPGアメックスカードとセゾンプラチナビジネスアメックスカードの2枚を比較するのは、JALマイルを貯めたい方のためです。
SPGアメックスカードのJALマイル還元率は最高1.25%、ANA VISA ワイドゴールドカードのJALマイル還元率は、最高1.125%です。
年間利用額から計算した、貯まるマイルからの収支表は、この表のとおりです。
(貯まるマイル数×2円−年会費)
利用額 | SPGアメックス | セゾンプラチナビジネスアメックス (年会費:20,000円) |
100万円 | -8,480円 | -10,350円 |
200万円 | 16,520円 | 900円 |
300万円 | 41,520円 | 12,150円 |
400万円 | 66,520円 | 23,400円 |
500万円 | 91,520円 | 34,650円 |
600万円 | 116,520円 | 45,900円 |
700万円 | 141,520円 | 57,150円 |
800万円 | 166,520円 | 68,400円 |
900万円 | 191,520円 | 79,650円 |
1,000万円 | 216,520円 | 90,900円 |
SPGアメックスの方がお得にJALマイルを貯めることができます。
しかし、セゾンプラチナビジネスアメックスカードの年会費は、基本は20,000円+税なのですが、年間200万円以上の利用がある場合、次年度の年会費が半額の10,000円+税になる特典があります。
セゾンプラチナビジネスアメックスカードの年会費を半額にして計算すると、今度はセゾンプラチナビジネスアメックスカードの方がお得になります。
利用額 | SPGアメックス | セゾンプラチナビジネスアメックス (年会費:10,000円) |
100万円 | -8,480円 | 450円 |
200万円 | 16,520円 | 11,700円 |
300万円 | 41,520円 | 22,950円 |
400万円 | 66,520円 | 34,200円 |
500万円 | 91,520円 | 45,450円 |
600万円 | 116,520円 | 56,700円 |
700万円 | 141,520円 | 67,950円 |
800万円 | 166,520円 | 79,200円 |
900万円 | 191,520円 | 90,450円 |
1,000万円 | 216,520円 | 101,700円 |
さらに、2年目以降は、SPGアメックスカードの年会費は無料宿泊特典によって、実質無料になりますので、SPGアメックスカードの年会費を実質無料で計算するとSPGアメックスカードの方がお得になります。
利用額 | SPGアメックス (2年目以降) |
セゾンプラチナビジネスアメックス (年会費:10,000円) |
100万円 | 25,000円 | 450円 |
200万円 | 50,000円 | 11,700円 |
300万円 | 75,000円 | 22,950円 |
400万円 | 100,000円 | 34,200円 |
500万円 | 125,000円 | 45,450円 |
600万円 | 150,000円 | 56,700円 |
700万円 | 175,000円 | 67,950円 |
800万円 | 200,000円 | 79,200円 |
900万円 | 225,000円 | 90,450円 |
1,000万円 | 250,000円 | 101,700円 |
2−3.SPGアメックスカードと楽天カードの損益分岐点比較
最後に、SPGアメックスカードと楽天カードを比較します。
楽天カードは、年会費永年無料で1%の楽天スーパーポイントが貯まる高還元率カードです。
マイルに交換することもできますが、50%にポイント数(マイル数)が減ってしまいますので、あまり得とは言えません。
ですので、今回は、単純に楽天スーパーポイントを1ポイント=1円として、計算します。
SPGアメックスカードのポイントは、1ポイントあたりの価値が、交換先によって大きく異なりますが、今回は便宜的に1ポイント=1円で計算します。
年間利用額から計算した、貯まるマイルからの収支表は、この表のとおりです。
(貯まるポイント数×1円−年会費)
利用額 | SPGアメックス | 楽天カード |
100万円 | -3,480円 | 10,000円 |
200万円 | 26,520円 | 20,000円 |
300万円 | 56,520円 | 30,000円 |
400万円 | 86,520円 | 40,000円 |
500万円 | 116,520円 | 50,000円 |
600万円 | 146,520円 | 60,000円 |
700万円 | 176,520円 | 70,000円 |
800万円 | 206,520円 | 80,000円 |
900万円 | 236,520円 | 90,000円 |
1,000万円 | 266,520円 | 100,000円 |
ポイントで計算すると、楽天カードの方がお得になります。
しかし、2年目以降は、SPGアメックスカードの年会費は無料宿泊特典によって、実質無料になりますので、SPGアメックスカードの年会費を実質無料で計算するとSPGアメックスカードの方がお得になります。
利用額 | SPGアメックス (2年目以降) |
楽天カード |
100万円 | 25,000円 | 10,000円 |
200万円 | 50,000円 | 20,000円 |
300万円 | 75,000円 | 30,000円 |
400万円 | 100,000円 | 40,000円 |
500万円 | 125,000円 | 50,000円 |
600万円 | 150,000円 | 60,000円 |
700万円 | 175,000円 | 70,000円 |
800万円 | 200,000円 | 80,000円 |
900万円 | 225,000円 | 90,000円 |
1,000万円 | 250,000円 | 100,000円 |
3.SPGアメックスの損益分岐点まとめ
最後までお読みいただき、誠にありがとうございます。
本記事では、SPGアメックスカードの損益分岐点を徹底検証しました。
年間利用額によって、ほかのカードの方が、お得になることもあります。
ご自身のライフスタイルに合った1枚を選ぶ参考にしていただければ、嬉しいです。
SPGアメックスカードに興味を持たれた方は、こちらの記事でSPGアメックスカードをお得にお申込みいただく方法を丁寧に解説していますので、あわせてご覧ください。
SPGアメックスカードのデメリットはもちろんあります。
そちらもまとめていますので、あわせてご覧ください。
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